投稿者コラム

ギャンブル依存症は精神の病気?研修医が語る依存症の実態とは

私は精神科の病院で研修をしていたことがあり、そのときにギャンブル依存症の人と接したことがあります。

入院をしている間は、ギャンブルの話をしていても実際にすることはできません。
作業療法で歌を歌ったり、運動をしたりしているとギャンブルのことを忘れることができます。外泊訓練を何度も繰り返して、退院へつなげたりするのですが数か月後にはまた入院をしてしまいます。入退院を繰り返すという悲しい結果となってしまっているわけです。
外来受診やリハビリも最初は来てくれるのですが、だんだん面倒くさくなっていくのか、それとも辞めることをあきらめてしまうのか分かりませんが、どんどん来なくなります。連絡をしてもつながらないという現状です。

ギャンブルというのは娯楽ではありますが、はまりすぎると危険というのを治療する側として認識しました。
話を聞くと、初めてしたパチンコやスロット、競馬で当たって快感を覚えたという人がほとんどです。
そこで負けていればギャンブルをしなかったのかなと思います。
趣味やお小遣い程度であればいいのですが、その快感を味わいたいために何度もしてしまいます。生活費や貯金に手を出したり、消費者金融に手を出してしまい止められなくなります。
私なりに考えましたが、そういった理由の多くはパチンコ屋の営業が問題があると思います。

私は三重県に住んでいます。
そのため小さい頃から大晦日から正月にかけてはパチンコ屋さんは24時間営業をしています。それが普通だと思っていました。
しかし他県を見ていると大晦日から正月にかけてオールナイトで営業をしているところはありません。

伊勢神宮と関係があると言われているのですが、四日市や鈴鹿市など明らかに伊勢市と離れているところでもオールナイトで営業をしています。昔と異なりコンビニやスーパーなど24時間営業のところが増えています。
そのためなぜ営業をしているのかと疑問に思ってしまいます。

オールナイトでパチンコを営業しているというのは問題があると思いませんか?
私の地域だけのことかもしれませんが、そのことがギャンブル依存症の人を増やしている一因になっているのではないかと思います。

私の知り合いも年末年始にかけてパチンコをして新年の運を占っている人もいます。ここで当たればいい年になる気がする。外れれば今年は悪い年になりそうと言っています。正直意味が分かりません。きちんと自分の決めた金額で止めることができればいいのですが、そういう人ばかりではありません。いくらまでとお店側がお金を決めてくれるようなことがあれば、少なくとも悲惨なことになる人は減ると思います。

現在ギャンブル依存症、症候群の人は国内で約500万人も存在すると言われています。日本でカジノが合法化されようとしていますが、ただでさえギャンブル依存症が多いこの国で、カジノが開催をされたらもっと依存症や症候群の人が増えるのではないかと思います。
精神科病院へ入院する人も増えるのではないかな・・・。

そうなると医療費が更に膨らむのではないかと思います。カジノが合法化され儲かるところもあるかもしれませんが、病気となり苦しむ人が増えるのではないかと思います。ギャンブル依存症は本当に怖い病気です。今までの人間関係を壊してしまう可能性もあります。家族から見放されることもあります。

まずは自分の性格をしっかり把握しておくこと。そしてもしも熱くなりやすい性格であればギャンブル事態に手を出さないことがまずは大事だと思います。